妻からDV・モラハラを受けたら

妻からのDV・モラハラ記録をもとに、同じ境遇の人の役に立つ情報を掲載するブログです。

こうして、妻からのモラハラがはじまりました

 

モラハラとは、

モラルハラスメント(仏: harcèlement moral、英: mobbing)とは、モラルによる精神的な暴力、嫌がらせのこと。俗語としてモラハラと略すこともある。

wikipediaより)

 

妻との結婚前の交際が始まり、モラハラと思われる行動がどのへんから始まったのかを書きます。

 

妻との生活で実感したのは、「モラハラはエスカレートするが、収まることはない」でした。妻の先回りをしていろいろと気を遣ったり機嫌を取ったりしても、そしてどんなに言いなりになっても、アラを探すようにしてあらゆるところから怒りをぶつけてくる、と感じました。

 

最初はモラハラとは言わない程度

初めは、ある程度の暴言を吐かれても「自分が悪いな」と思うようなことが多かったと思います。暴言にしても「口が悪いなあ」くらいに思う程度です。


怒りの理由は、昔の彼女と付き合っていたときにもらったカードケースが出てきた、とか。別に大事に保存していたとかではなくて、単なるズボラで小物入れに入れっぱなしにしていたものです。「過去の女のほうが大事なんでしょう!」といったところから、「愛してくれてないのね!私を捨てるんでしょ!」と発展して本格的に激怒するという流れでした。

 

ぼくが何気なく言った「男っぽい」という言葉で逆鱗に触れたこともありました。冗談というかイジるようなつもりで言ったのですが、「女として見ていないから愛が足りないんだね」「私はそんなに魅力がない?」と、自尊心を激しく傷つけたようでした。確かに、自分にとって悪意はなくても、それが相手にとって不快であれば「悪口」ですから、反省しました。

 

これらのことは、程度の差はあれ誰しもあるのではないでしょうか。自分が悪いと思っていたのでその都度、反省していました。

 

ある時を境に一気にエスカレート

変化したのは、彼女の誕生日。ぼくが用意したプレゼントが気に召さなかった、ということがありました。「こんなもの欲しいなんて一言も言ってない」「大事にされてない」「誕生日は私が生まれてきて、そのことにあなたが感謝してくれる日。私の存在を何だと思っているの。生まれてこなければよかったってわけ!?」と怒り始めたのです。

 

ここで2つ、気になることがありました。

 

1つは、ぼくの価値観との違い。ぼくは自分の育った家庭環境から、「誕生日を盛大に祝う」とか「欲しいものを聞かれて買ってもらう」とか、そういうことがあまりありませんでした。今まで付き合った人とも最低限のプレゼントを渡した程度。

 

ただ、ぼくは誕生日を祝うのがイヤなわけではなく、自分の価値観がそうだっただけです。出会ったばかりの2人の価値観の差なんだから、これから話し合って埋めていけばいい、と思っていました。

 

もう1つは、事前に「欲しいもの無いの?」と聞いたのに対し、彼女は明確に答えなかったこと。

 

怒った彼女にそれを言うと、「そうやってハッキリ言わないとわからないのか。」といわれました。ちょっとおかしいんじゃないか、と感じました。まるでぼくと彼女の脳内が同化しているかのような前提で物を話してきます。「私がこう思っているのだから、当然あなたもそう思っているべき」というスタンスです。ここでかなり、引っかかりました。

 

「私は欲しいと思ったものがあれば、インスタで『いいね』を押している。それさえ見てないの?」

 

これは無茶な!自分のアカウントならまだしも、彼女は自分のアカウントを見ろ、と言っているわけです。しかし実際、インスタグラムのヘビーユーザーである彼女の『いいね』をたどり、さらにそこから『欲しいというほどではないが、本心で良いと思ったもの』と、『欲しいと思ったもの』とを区別するというのは、彼女が自分で言うほど簡単なことではありませんし、第一そんな時間はありません。

 

家でスマホを触っていると「誰と連絡とってるの。浮気?」と逐一、スマホの中身をチェックされるからです。もちろん潔白なので否定すれば済むと思われるかもしれませんが、スマホに触るたびに目ざとく指摘されスマホの中をチェックされるというのは、非常に心が削られるものです。

 

このあたりから、ぼくが純粋に「自分が悪い」とは思えない態度が表出してきました。

 

モラハラの具体的な方法

怒る理屈の理不尽さもさることながら、目を見張るのは、その怒り方でした。怒り始めると、1時間やそこらでは収まりませんでした。過去にぼくに感じてきた不満やイラ立ちを自らどんどんと掘り起こし、燃料を投下するように自分自身で怒りを煽り続けて行きます。

 

たとえば平日の夜、仕事が終わって21時や22時ごろ帰宅したあとに怒りに触れると、明け方までは確実に怒りは収まりませんでした。1、2時間の睡眠…日によっては一睡もできず仕事に行かなくてはならないこともありました。

 

無視して寝ようとしても、かないません。話の途中で電気を消して布団にくるまり無視を決め込んでも、数分経つと起こしてくる。返事をしなくても、起きるまで話しかけてきます。上にまたがられて起こされたこともありました。最終的には、寝ている体を上から踏まれたり蹴られて起こされたこともあります。

 

怒りを受けているとき、ウトウトすることも許されませんでした。妻は罵るのと同時に、どう思っているのかを絶えず聞いてきました。そして自分が納得のいく答えが返ってこないので、さらに怒りを増幅させます。何かを言っても激怒されるし、何も言わなくても激怒されるという、どうしようもない状況に陥っていました。

 

そしてメチャクチャさはさらにエスカレートしました。

 

  • いつも会社帰りに買い出しをしていました。ある日、お茶の葉が切れていることに気づかず、リクエストもなかったので帰宅したら「気づいてないのか」と暴言が始まりました。
  • 街を歩いていて、周囲の車や風の音で妻の声が聞こえなかったことで「クズが」と罵しられ、妻が見ている方を見ていなかったという理由で罵倒されたりもしました。
  • 僕の個人的な予定を入れることを許されませんでした。「行ってくれば」というのは口だけで、実態は、「どこで浮気してくるのやら」と腐されたり、エスカレートすると前日や当日に激しく怒り「行けば。私は死ぬけど」と自殺を示唆する。ドタキャンを何度も繰り返すので友人関係はすっかり悪化し、仕事帰りに同僚と顔を出していた居酒屋や通っていたダンススクールにも、自然と行けなくなりました。
  • ぼくの両親のことを蔑むようになりました。「どうすればお前みたいなクズが育つの!?絶対に親の教育だわ!お前の親も本当にクズなんだよ!親子そろってクズであることすら無自覚で、なんて傲慢なの!」
  • ぼくは年に3回、実家のある広島に帰っていました。しかし、妻の激しい反対を受けて帰ることを許されなくなりました。決まり文句は「お前は実家の息子である以上に私の夫なんだよ!その最も大切で優先すべき家族である私が帰るなと言ったら帰るなよ」でした。
  • LINEやSNS、パソコンなどのパスワードを全て明かすよう言われました。「私の知らない人と裏でやりとりしてないか、信用できない。後ろめたいことがなければ明かせるでしょ」と言います。
    うーん、そういう問題じゃない。やましいことなんかないけどアカウント内は完全なプライベートゾーンなので生理的に嫌だと説明しました。「ひどい…あなたのプライベートに私は存在しないのね。必要とされていないんだ」これも先述のような「あなた=私」の同化した考え方によるものですね。全く折れない。
  • 仕方なくこれらのパスワードを教えると、妻はなんと、ぼくとつながりのあるアカウント全てをチェックし、特に女性については投稿内容が気に入らないというものから順に繋がりを削除していきました。そしてそれらの人たちを忌み嫌うようなヘイト投稿を、ぼくのアカウントでアップしたのです。もちろんぼくに無断で。
    ぼくの発言だと誤解して非難する人もいたし、乗っ取られたかと心配してくれた人もいました。けれど、そういう人たちとのつながりも絶たざるを得ませんでした。
  • 怒りが収まらなくなると現金や金品を求められることもありました。「傷つけられた慰謝料がわりだ」「金で命がつなぎとめられるなら安いもんだろうが!」という具合でした。

 

最後に

これらをモラハラだと自覚するのには、まあまあ時間がかかってしまいました。それはやっぱり冒頭で「ぼくが悪い」と思っていたこともあったというのと、妻もぼくの罪悪感を煽るように発言してくることが大きいのだと思います。

 

これらに対して、ぼくがどのように対応したか、などについては改めて書きます。