妻からDV・モラハラを受けたら

妻からのDV・モラハラ記録をもとに、同じ境遇の人の役に立つ情報を掲載するブログです。

別居したいけどできない…別居の不安と解消法

 

こんにちは、shintarowです。ぼくは妻からモラハラとDVを受けた末に、家を出ました。

 

DVやモラハラを受け続けると、知らず知らずのうちに人としての尊厳(自尊心)が失われ、考える力や意欲が無くなり、妻の機嫌を窺いながら怯えて生きる服従状態になってきます。

 

そうなってしまうと、まだ手遅れではないもののかなり危険です。その後もガマンを続けると、ケガをしたり、うつ状態になったり、状況は悪化する可能性が高い。

 

限界まで耐えつづけた末に「もう無理だ」と思っても、行動を起こす気力がわかなかったり、周囲の仲間との関係性が崩壊した後だったり、熟慮できずに衝動的な行動に出てDV妻の思わぬ反撃に遭い、離婚までの期間が長期化したり…とにかく抜け出すことが困難になります。

 

そうなる前に、まず「別居」。ヤバイかなと思ったら「離婚」よりも前に、まず「別居」の実現を目指します。

 

別居は自分の意思で開始できる

まず、妻からのDVやモラハラで今の生活を続けられないと思ったら、別居に踏み切ることを考えます。

 

別居には、法的な手続きはいりません。あなたが家を出れば、その時点で別居スタートです。

 

面と向かって「家を出ます」と伝えてから出てもいいですし、何も言わずに突然出て行くのでも構いません。

 

いろいろな心配はあると思いますが、しっかりと準備をしておけば何も心配することはありません。


別居への不安1.妻を置いて家を出るのは「同居義務違反」では?

夫婦は一緒に住むことが義務づけられています。

 

しかしこれは、普通の夫婦生活が過ごせている前提での話。DVやモラハラを受けているのに同居義務違反であなたが裁かれることはありません。そもそも同居義務違反など法律的な話は、訴えられてから始まるものです。

 

ぼくの妻のケースでは、絶対に自ら訴えたりするタイプではないとわかっていたので、裁判沙汰になることは想定しませんでした。

 

というわけで、相手から訴えられてもおかしくないようなことは絶対にしてはダメです。妻から受けたDVに反撃してケガを負わせたまま家を出るとか(そもそも、いくらDVやモラハラをされてムカついても殴り返したりしたらダメです)。逆に警察に行かれたりしたら完全に自分が悪いです。

 

別居への不安2. 「帰ってこないと自殺する!」と言われる

極端な話のようですが、けっこう多いケースだそうです。命を賭けて引き留めようとしてくるので、それを無視して出て行くのは難しく、ぼくも何度も別居を押しとどめられました。

 

この場合どうするのがベストなのか、シビアな問題なので明確なことはいえません。ただ、行動しなければ自分の人生が犠牲になることもまた事実です。

 

家を出るまでにまずやっておくべきことは、妻の両親(もしくは親族)に送る書面を書いておくことです。

 

その書面には
・妻からDVやモラハラを受けていたこと
・離婚するつもりだということ
・妻から「自殺する」と言われており、けれど戻れないこと
・両親に、妻を引き受けてほしいということ

これらを明記します。


かなり精神的にはキツイですが、心を鬼にして書きます。そして別居したらすぐに、この書面を相手の両親あてに送るようにします。

 

もし、もし本当に自殺を図った場合、あなたは計り知れない罪の意識に苛まれることになります。でも、ほかにどうしようもないのです。あなたが自分の人生を犠牲にすることではないです。


やるべきことをやりきりましょう。

 

別居への不安3.住んでた家はどうなる?

別居を始めたら、住んでた家はどうなるのでしょう。ぼくの場合は賃貸アパートだったのですが、結論からいうと妻はそこに住み続け、家賃は引き続きぼくが払い続けました。

 

妻が住んでいる以上、勝手に解約するなど強引な手段に出ると、それこそ訴えられかねません。

 

ただし、支払っている家賃はぼくが支払うべき婚姻費用の倍くらいだったので、ほかに生活費などは渡しませんでした。

 

離婚成立後、家を解約し妻には出て行ってもらいました。

 

別居への不安4.家を出るキッカケがない

これは、第三者的にいえば「いつ出て行ってもいい。明日でもいい」という感じなのですが、当の本人はなかなかそうはいきません。DV妻とはいえ、DV・モラハラをしないときは優しくて自分を愛してくれる妻だからです。

 

さらによくあるケースとして、別居することを心の中で決めた途端になぜかDV・モラハラが起こらなくなり、家を出て行くタイミングがつかめなくなるという状況。漫然と日々が過ぎて行き、異様な緊張感と脱力感の両方に襲われて心がジワジワと弱っていきます。

 

そうならないためにも、とりあえずでいいので家を出る日をきめておくといいと思います。もしくは、妻が怒るとわかっている話題などがあれば、あえてそれを振ってみてもいいかもしれません(あくまで「普通の話題なのに妻が理不尽に怒る話題」に限ります。妻を明らかに傷つけるような罵詈雑言を言うとかは論外。それこそモラハラですからね)。

 

別居への不安5.DV・モラハラの証拠が集まっていない

家を出ようにも妻からのDV・モラハラの証拠がないから、逆に自分が悪いことになってしまうのでは…という不安。

 

ですが、妻からのDV・モラハラの証拠が無くても別居に踏み切ってしまっていいと思います。

 

確かに妻からのDV・モラハラは証拠がないと裁判では非常に不利だと聞きます。

 

けれど、それはあくまで裁判になった場合のことです。

 

離婚は3段階あります。

 

お互いが話し合って離婚する「協議離婚」。

 

二人では話し合えないため、間に人が介入して間接的に話し合う「調停離婚」。

 

そしてそれでも決着がつかなかった場合に「裁判離婚」です。

 

ぼくの妻はうつ病だったので、特に「手間のかかること」ができませんでした。妻によるDV・モラハラで裁判までもつれ込むことは、それほど多くはないのだそうです。それに、裁判にもつれ込んだということは調停にも失敗しているということなので、必然的に別居期間は数年経っているはずです。そういうわけで離婚も認められやすいのだそうです。

 

妻からのDV・モラハラから抜け出す道。離婚の前にまず別居 まとめ

離婚は大変です。協議離婚、調停離婚、裁判離婚…それぞれにたくさんやらなければならないことがあります。しかし別居は、自分が決意できればすぐに実行できます。

 

今の生活が苦しい、または疑問を感じている。それならまずは、自分自身が怯えずに過ごせる当たり前の環境を手に入れて、そこでもう一度冷静に考えてみればいいのです。

 

その結果、やっぱり戻って妻と上手くやっていく道を模索するという判断になればそれでもいいし、そこから離婚への道を進むでもいい。

 

とにかくまずは、自分がふつうの状態に戻ること。そして周囲からもアドバイスや手助けを受けることが大事です。